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愛のドレイ。 [マンガ]

赤ちゃんとは、
暴君なのでしょうか、
専制君主なのでしょうか。

授乳、離乳食、おむつ・・・
だけじゃない!
布団等の平らな所に寝かせると泣くんですよ。
全身で、
こんな小さいからだのどこからそんな大声が出せるのか、
という音量で。
だから彼らを泣かせないようにするには
欲を言えば、笑わせるためには
まさに片時も離れず、
つきっきりでつき添わないといけないのです。
コトバを持たぬ彼らのキモチ、
忖度して慮ってなだめすかして・・・。

あかちゃんのドレイ。(1) (ワイドKC)

あかちゃんのドレイ。(1) (ワイドKC)

  • 作者: 大久保 ヒロミ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/13
  • メディア: コミック



子どもを産んだら母はドレイになるのだ
という、被害妄想に彩られた育児エッセイマンガです。
あるある、とは思うモノの
そこまで悲観そして卑下しなくともよいのでは、
とあきれかえってしまうあたり
ピロミさんに比べたら
わたしは女王への忠誠心が足りません。
女王様が泣いてもほったらかしてるときあるし。

一見、女王に虐げられているかに見えるドレイですが
そもそも、愛がなかったらドレイになんてなれません。
女王の眠りを妨げず
機嫌を損ねないための努力。
起こさないため、泣かさないための努力。
感心してしまいます。



以下ちょっと愚痴ぐち


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みんなほしいよ [マンガ]

30代、
結婚しているかどうか
子どもがいるかどうか
仕事があるかどうか
で、
「ほしいもの」はちがうわけです。
「持っていないもの」ということになるけど。


ほしいものはなんですか?

ほしいものはなんですか?

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2010/04/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



40歳で夫と子どもと暮らす主婦は
ほしいものが「存在感」で
それで社会に参加したくて働きたいと思っています。
しかし、夫からは家事に支障のない範囲でとか言われるし
35歳独身の義妹からは
遠まわしに気楽さを非難されます。

その35歳独身の義妹は、
ほしいものが「保証」で
結婚もしないでこの先一人だったらどうしようかと不安になっています。
40歳主婦の義姉からは自由でうらやましいとか言われるし
子どもの成長を見る喜びとか
自分が働かなくてもなんとかなるという余裕を
見せつけられた気がしてつらいし。

うーん、
どっちの気持ちもわかる。
同年代の女性同士でも
未婚か既婚、働いているかいないか、
子どもがいるかいないか・・・で
まるっきり敵対するような立場になってしまったりするわけですね。

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イヤなところのひとつやふたつ [マンガ]

誰かのことをやだな、と思ったときに
どうしたらいいのか、
答えを示してくれているかもしれないと、
期待して読みました。


どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心

どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 単行本



36歳のすーちゃんはカフェの店長さんで現在独身。
この、すーちゃんのシリーズは3冊目となります。
職場ではアルバイトの人たちをまとめる立場です。
すーちゃんのどうしても嫌いな人というのは
もうひとりの正社員向井さん。
社長がおじさんであることをかさにきて、
店長のすーちゃんを差し置いて勝手なことをしたり
毎日人の悪口を言っていたり
嫌味なことを冗談ってごまかして言ってきたり。

・・・これは、誰が見てもイヤな人ではないですか。
この人のことを嫌いになるのは当然という感じ。
すーちゃんはこの人が嫌いだと思ってしまう自分に悩んで、
それでもうまくやってゆかなくちゃと
ゆううつな日々を過ごします。

わたしは、もっとこう、
嫌いになってしまった人が
ほかの人とは仲よくしているという場合の、
そういう悩みをみせてくれたらなぁと思っていたのです。

仲よくできないのは自分に原因があるのか
それとも相手は自分にだけ嫌われてしかるべきことをしているのか。
うっかり、第三者に
あの人嫌いなんだけど、なんて言ったら
自分のほうが人間性を疑われるかもしれないから
相談することもできないという。

すーちゃんはいい人なので
あからさまにイヤな人ではない人を
むやみに嫌ったりはしないのだろうなと思います。

すーちゃんはどこで「決心」するんだろう。
ちょっとドキドキしながら読みました。

すーちゃんとお母さんの最後の会話がよいです。
結婚は?とも問い詰めず
ありのままの娘と娘が選んだ道を
そのまま認めて支えてくれる姿。
これは感動的。

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くりねこ [マンガ]

ネコを飼っていると
ネコのマンガを読むときの気持ちもより高揚します。
こういうことってあるなぁと思うと
うれしくなるのだけれど
やっぱり、自分ちのネコがいちばんイイって思うものです。


くるねこ

くるねこ

  • 作者: くるねこ大和
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2008/01/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ネコへの愛情が深いのは
ネコのマンガを描くくらいだから当然なのだけれど
あんまりうちの子がかわいい~という感じに強調されすぎると
読んでいるほうも「ん?」となってしまいます。

「くるねこ」は、わりと冷静に描いてありながら
愛情の深さがにじみ出ているので
よいなと思います。


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励まされた本を回想してみる [マンガ]

明日、カフェで励まされた本を紹介するオフ会があるのですが
わたしは今回仕事にあたっており
いちおう妊娠初期ということで
参加は見合わせました。

もし参加するとしたら
どの本を持っていくだろうかと考えました。


ぼのぼの 1 (バンブー・コミックス)

ぼのぼの 1 (バンブー・コミックス)

  • 作者: いがらし みきお
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 1987/03
  • メディア: コミック



ラッコの「ぼのぼの」は体にシボウがないため
栄養を蓄えておけなくて
おなかがすいたらすぐ貝や魚を食べないといけません。

海から離れて遠出をしたときに食べるものがなくなってしまって
自分で魚をとれないぼのぼのは
どんどん衰弱して「こまって」しまうのですが・・・

すぐに「こまって」しまうことに悩んでしまうぼのぼのに
いろいろな過去を背負っていそうなスナドリネコさんがかける言葉。
「生き物は生きてる限り必ずこまる」
「困らない生き方なんかない」
「困るのは必ず終わるんだよ」
というような言葉です。
(手元に本がないので細部はちがってるかもしれません)

なにかと心配性で臆病な子どもだったので
小学生か中学生のころに初めて読んだときに
とてもとても安心しました。
今でも「こまって」しまったときに
よく思い出します。

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最期もひょうひょうと [マンガ]

お父さんが車の中で死んだことを
別れた家族は何も知らずに
新しい生活をしています。
それがいちばんぞっとしました。


星守る犬

星守る犬

  • 作者: 村上 たかし
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本




おじさんと犬の遺体が
山の中に放置された車の中から見つかって
おじさんのほうは死後1年から1年半、
犬は死後3カ月。
おじさんが死んでからも
犬はずっとそばについていたことが推測されます。

前半はおじさんと犬がここにたどりついて死ぬまでのお話です。
後半は遺体が発見された後、
おじさんと犬の足取りをたどってみようとしたケースワーカーのお話です。

おじさんは車上生活者でした。
妻と離婚して住んでいたマンションを売り
住むところはなくて。
持病があって、失業していました。
家族に対して暴力をふるったとか、
酒癖が悪かったとかギャンブルをしたとか
浮気をした人というわけでもなく
普通の家庭の普通のお父さん、に見えるのです。

普通に生きている人が
家族や住む家をつぎつぎに失くし
車の中で死んでしまう・・・
そのことは衝撃的ですが
ここに至るまでのひとつひとつの段階は
きわめて現実的なので、怖くなります。

犬がずっとついていてくれて
死んでからだけどやっとケースワーカーに関心を持ってもらえて
だからといって救われたって感じはしないわけです。

おじさんは最初から最後までずっとひょうひょうとしていておだやかでした。
あくまでおじさんなりのやさしさと
それに応える犬のまっすぐさがせつないです。

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ピスくんコミック [マンガ]

先日、ずいぶんひさしぶりにいとこのまゆちゃんに会って
手羽先をつまみつつ子どものころの話とかして
大いに盛り上がったのだけど

そのなかで、
わたしが小学校2年生くらいのころに描いていた
「ピスくんコミック」という漫画のことが話題に上りました。


「ピスくんコミック」というタイトルは
「ドラえもん」が載っていた「コロコロコミック」を模したもので
なにしろ小学校2年生で初めてマンガを読んだわたしを含め
原案者3名としては
マンガ作品にはコミックとつけるのが常識なのだと思い込んでいたのでありました。

らくがきちょうの紙を重ねて半分に折って
鉛筆で直接書き込むという形態のものでしたが
10冊くらいは描いたような気がします。
今となっては散逸してしまったのですが・・・

このマンガの主人公ピスくんとは
お地蔵さん型のロボットで
手がピースサインをしているので
正式名称は「ピス地蔵」というのであります。

国語の教科書に載っていた
「かさじぞう」のお話に感銘を受けたわたしと友人2名が考えたキャラクターで
ロボットであるところとピースをしているところが
現代的アレンジとなっています。
そしてピスくんは
わたし以外の友人2名と同居しているという設定になっていたと思います。
自分がマンガに登場しないのは
あくまで書き手としての立場を貫いていたから・・・だったような気がするけど
もしかしたら自分も出てたっけかなあ。

記念すべき第1話はかさじぞうよろしく
ピスくんが雪の中で突っ立っていて
かわいそうに思った少女が家に連れて帰ったら
かなり優秀なロボットであることがわかり
友だちとしても楽しい存在だったので一緒に暮らすことになった
というようなものだったと思います。

その後ピスくんはロボットたちが
人間と共に暮らし役に立つロボットとなるために
一般教養などを学ぶ「ロボット学校」へ入学し
ネコ型ウサギ型サル型といったロボットの友だちもできたりします。

さらに、近所のスーパーマーケットで定期的に開かれる
ロボットコンテストに出場しては
毎回ダントツの成績で優勝をかっさらう
というのがおきまりのストーリーでした。
だいたい、ピスくんのライバルとして登場するロボットたちというのが
しょんべんロボットとか落書きロボットとか
特技を披露することでかえって審査員や観客に迷惑をかける
ろくでもないしろものばかりでした。
審査員が、出場ロボたちにさんざんな目にあわされたあとで
ピスくんが登場、
水滴や落書きをきれいに拭いてあげて
それが評価されて優勝するという流れになっていました。

まゆちゃんによると
かなり楽しんで「ピスくんコミック」を読んでいたとのこと
まねして「微生物くん」というマンガまで自分で描いたと言っていました。
思春期にさしかかってくると
低学年のころに描いたマンガなど恥以外の何物でもなく
むしろひた隠しにしたい物件となっていましたが
今になってとっておけばよかったと少々後悔しているのでありました




















































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少女と少年ジャンプ [マンガ]

先週末に劇団茶畑の同窓会でジャックに会って
「月光價千金」という小冊子をもらいました。
千葉の古本屋さんが発行しているもので
ジャックも寄稿しているとのこと。
わたしがもらった創刊号では「ジョジョの奇妙な冒険」を中心とした
マンガの評論を書いていますね。

わたしは「ジョジョの奇妙な冒険」は読んでいなかったので
ピンとこないのだけれど・・・
80年代に少年時代を過ごした
現在30代前後の男子たちにとって
週刊少年ジャンプの連載マンガやドラゴンクエストなどのゲームの話題は
見知らぬ人ともつながることのできる共通基盤なのだとか。

わたしもまったく同年代として
ジャンプのマンガとドラクエの話には
ちょっと思い入れがあるのだけれど
いかんせん、男子たちのように共通基盤とまではいかないのであります。

わたしが好きだったマンガは!
「ついでにとんちんかん」だっっ!
小学校4年のときに読みはじめ
中学生になって連載が終了し、単行本が完結し・・・
さらにその後月刊誌で連載された続編も読んでいました。

小学生のころは「とんちんかん」の単行本を一巻買うと
何人もの友だちに貸して回し、
本はボロボロになっていたものです。
まああの作品の性質上
中学生になったあたりから
だんだん「とんちんかん」の単行本を発売日に買いに行くということを
誰にも言えないようになり、
いつのまにか誰にも貸すことがなくなっていました。
本もいまだにキレイなままです。
大学生になっても「とんちんかん」の単行本は買っていたものの
やっぱり誰にも言えなかったですね。
(ついには嫁入り道具として名古屋に運ばれ、
 今もうちの本棚の奥のほうにひっそり収まっているのですけれど)

ちなみに、わたしと妹(妹はずっと読者であったが)が
「とんちんかん」史上ベストギャグと認定しているネタは
わたしが大学生になってから月刊ジャンプで連載された
「ミラクルとんちんかん」の中に出てきものなんですよ。

なんかこう、男子と違って
ジャンプやドラクエの話が
必ずしも知らない人と仲よくなるきっかけになり得ないところが
非常にせつないのです。

ジャックに会った翌日に
小学校のころよく「とんちんかん」や「銀牙」を見て
いっしょにさわいでいた友だちに会って
ジャンプの話をしました。
そういうときって
男子とはまた、ちがう盛り上がりかたなのです。
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見えないもの 信じること [マンガ]

おばけ、幽霊、妖怪、妖精、などなど・・・
確証のない未知の存在。

古くから、人々の生活のなかには
不思議な存在が溶けこんでいて
人はそんなモノたちと
ココロの中でなかなかに楽しく共棲してきたのです。

目には見えないけれど
きっといるのだろうと思うことで
人間のチカラの及ばないおおいなる世界を尊重してきたのですね。

のんのんばあとオレ

のんのんばあとオレ

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: コミックス
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 文庫


のんのんばあとオレ

のんのんばあとオレ

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1990/08
  • メディア: 文庫

「のんのんばあとオレ」マンガ版と文章版です。
著者水木しげる氏、幼いころは「しげーさん」「ゲゲル」なんて
呼ばれていたそうです。
家にお手伝いとして出入りしたりしていたおばあさん「のんのんばあ」に
折にふれ、身の回りにひそむいろいろな妖怪の話を聞いて成長していきます。

家の中やすぐそばに妖怪がいるなんて思ったら
子どもじゃなくてもすごく怖いことです。
けれども、のんのんばあの話はただ怖いだけのものではないのです。
妖怪とのつきあいかたをちゃんと知っているからです。
そういう妖怪がいるのかもしれない、とすこし信じてみると
身の回りの世界や自分の生活に対して
やさしい気持ちをむけられるようになる気がしています。

いちばん幼少の頃のしげーさんがカワイイ。


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