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イヤなところのひとつやふたつ [マンガ]

誰かのことをやだな、と思ったときに
どうしたらいいのか、
答えを示してくれているかもしれないと、
期待して読みました。


どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心

どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 単行本



36歳のすーちゃんはカフェの店長さんで現在独身。
この、すーちゃんのシリーズは3冊目となります。
職場ではアルバイトの人たちをまとめる立場です。
すーちゃんのどうしても嫌いな人というのは
もうひとりの正社員向井さん。
社長がおじさんであることをかさにきて、
店長のすーちゃんを差し置いて勝手なことをしたり
毎日人の悪口を言っていたり
嫌味なことを冗談ってごまかして言ってきたり。

・・・これは、誰が見てもイヤな人ではないですか。
この人のことを嫌いになるのは当然という感じ。
すーちゃんはこの人が嫌いだと思ってしまう自分に悩んで、
それでもうまくやってゆかなくちゃと
ゆううつな日々を過ごします。

わたしは、もっとこう、
嫌いになってしまった人が
ほかの人とは仲よくしているという場合の、
そういう悩みをみせてくれたらなぁと思っていたのです。

仲よくできないのは自分に原因があるのか
それとも相手は自分にだけ嫌われてしかるべきことをしているのか。
うっかり、第三者に
あの人嫌いなんだけど、なんて言ったら
自分のほうが人間性を疑われるかもしれないから
相談することもできないという。

すーちゃんはいい人なので
あからさまにイヤな人ではない人を
むやみに嫌ったりはしないのだろうなと思います。

すーちゃんはどこで「決心」するんだろう。
ちょっとドキドキしながら読みました。

すーちゃんとお母さんの最後の会話がよいです。
結婚は?とも問い詰めず
ありのままの娘と娘が選んだ道を
そのまま認めて支えてくれる姿。
これは感動的。
けっきょく、嫌いな人のことで悩まないようにするには
その人と離れるのがいちばんなのだとわたしは思います。

嫌いな人の好きなところを見つけようとして
けっきょくイヤなところばっかり思い出してしまう、とか
嫌いな人のことを会っていないときこそ
いちばん長く考えている、とか。
わかる。
嫌いな人と仲よくなるための本に書いてあるのと
逆のことばっかりしてしまう。

努力して苦労して理解し合って仲よくなれたら 
それはすばらしいことだと思うけど
でも、一度しかない人生を、
嫌いな人のために我慢し続けて過ごすなんて悲しすぎる。
自分の幸せのためなら逃げることだって正しいと思う。
これは同感です。

すーちゃんの親戚のあかねちゃんの話が
ところどころにでてきます。
結婚に踏み切ってくれない彼、
結婚はまだしないのかと毎日言う親。
彼のイヤなところが目についてくる最近。
益田ミリさんの今までの作品の流れなら
これは別れるだろー、と思ったら
そうならなかった。
人間イヤなところのひとつやふたつあるもの。
あかねちゃんが彼にちゃんと伝えて
ふたりが理解しかける展開は好ましかったです。
というか、悶々とする前になんで言えないのかな、と思ったけど。
わたしは言いすぎ?
そして言っても聞かない夫もどうしようもないが。

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